2012年5月3日木曜日

小さき頃 01

私が小さい頃,海沿いの小さな団地に住んでいた。海が近いこともあり,休みになると,海に行って遊んでいた。徳之島は,島が珊瑚で囲まれているので,外洋と浜の間に大きな潮溜まりができていたり,珊瑚づたいに歩くことで,外洋の近くまで歩いていくことができる。小さい頃は,危険などをまったく考えることなく,よく外洋の近くまで歩いていって遊んだことを覚えている。そこは,自然の博物館のようで,青く鮮やかな小魚が泳いでいたり,それよりも少し大きな魚がいたり,カサゴなどの毒のある魚も見ることができた。私は,大学時代,沖縄にいたことがあるが,沖縄の海はエメラルドグリーンできれいにはきれいなのだが,そこではあまり生き物の姿を感じることができなかった。いろいろな自然に親しむことができるという意味では,島の海はまさに沖縄を凌駕していると言っても過言ではない。また,最近,水族館が少しブームになっているが,島は水族館がなくとも,サンゴ礁のあちこちにタイドプールのような潮溜まりが合って,その潮溜まりごとに,いろいろな生き物を見ることができた。自然なので,中にいる生き物は,その時々によって変わっていった。いつだったか,このタイドプールで,亀を見かけたこともあった。小さき頃,自然はいつも私の身近にあり,それを見たり触れたりすることが当たり前だった。

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