2012年4月28日土曜日

ios vs android

アメリカの企業で,好調なものと言われると,航空機とコンピュータ関連の企業が思い浮かぶ。中でも,appleは好成績で,これまでの最高となる売り上げを誇っている。しかし,このappleも死角がないわけではない。それは,創業者のスティーブジョブズが作ったしがらみと,日本のメディアとの対立という二重の足かせが存在するからである。ジョブズが作ったしがらみは,Flashを排除したことだ。これによって,ネット上の動画やアニメーションを使ったサイトが見れないサイトが少なからず存在する。それと,アプリに関しては,アップルが許可したものしか販売できない。それゆえ,初期にitunesにあったアプリの中にも,消されてしまったものも多数存在する。また,ジョブズがテレビ嫌いであったため,iphoneには未だにワンセグが搭載されてない。こうしたジョブズの作ったしがらみに加えて,日本市場では,音楽業界,出版界が,アップルの一人勝ちをするのを阻止するために,その市場をほとんど閉ざすという足枷もある。エイベックスなどitunesに積極的に参加している企業もあるにはあるのだが,半分程の企業は参加しておらず,サザンオールスターズ,福山雅治,西野カナ,perfumeなど,今売れてる歌手の曲をitunesで買うことはできない。また,ipadが日本市場に投入されたとき,電子書籍のことがメディアで取り上げられたが,電子書籍に関しても,雑誌に関しては参加している企業があるが,書籍に関してはipad向けに販売しているものがほとんどなく,半ば市場に干されている感もある程だ。こうしたことを考えると,特に日本市場に置けるappleは,今選択の時を迫られている。そして,アップル自身が選択を誤ると,急速な市場の減退ということになる可能性がある。そうした状況をチャンスと捉えて,今,androidが大きな流れとして台頭している。しがらみのない自由なOSとして,世界中の企業が採用している。同じアメリカの企業にも関わらず,こちらには日本の企業は積極的に参加し,日本で発売されている曲や本は,ほとんど入手することができる。売上高最高を記録したアップルであるが,その足下には,じりじりと黒い影が忍び寄っている。

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