2012年11月23日金曜日

クリスマスの電飾

町のあちこちに,クリスマス用の電飾がともり,いよいよ町も年末の様相を呈してきた。クリスマスという言葉で,昔の記憶を巻き戻していくと,家の中を照らしていたクリスマスツリーを思い出す。私は,亀津に住んでいたのだが,そこに,鶴野書店という本屋があった。漫画が好きな私は,よく本屋に行っては,漫画を読んでいた。ある年,そこに,クリスマス用品が売られていた(記憶が定かではないが・・・)。赤や青,黄色などの麦球の電飾に,六角形の傘がついていて,交互に光る電飾だ。始めてみた時,私はその電飾の鮮やかさに心を奪われて,しばらくそこから動けないほどだった。それから,ほどなくして,我が家にもクリスマスツリーがやってきた。兄弟が多い家庭だったので,ツリーが来たときはとても喜んだことを覚えている。また,麦球をコンセントにさすと,赤や青,黄色,緑等の色が交互に光り,とてもきれいだった。いつもは早く寝る私たちだったが,その日だけは,電気の明かりをずっと見続けていたような気がする。そして,この小さい頃の記憶は,40才半ばとなった今でも,おぼろげながらに記憶している。最近,この電飾が欲しくなり,ネット上であちこち探しているが,なかなか見つからない。LEDが全盛の現代では,電気を使う昭和レトロな商品は売れないのかもしれない。LEDの光も悪くはないが,麦球のあのほのかに光る感じが,なんとも暖かい感じがするのだ。昭和を体験した人なら,もう一度,あの電飾の光をみたいと思う人がいるのだが・・・。もし,あったなら,もう一度,コンセントを差して,あの電球の光を見てみたい。

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