2012年1月7日土曜日

音楽は,巨大なマーケット!

以前,itunesについて書いた事があるが,今回はitunesをめぐる音楽業界の流れを追ってみたいと思う。年末,レコード大賞,紅白歌合戦と,音楽番組が目白押しだったが,その中にいろいろなアーティストが出ていた。韓流が,流行から日常となった昨今,KARA,少女時代,東方神起,日本人では,AKB48,西野カナ,EXILE,いきものがかり,ラルクアンシェルなど,今をときめくアーティストが連日のように出演していた。さて,本題はここからである。これらのアーティストの曲をitunesで買おうとすると,買う事ができないアーティストがいる。特に,ソニー系のアーティストは皆無である。これは,以前のVHSとBataの覇権争いにきわめて似ている。Bataが技術的に優れていた物であったにもかかわらず,VHSが積極的に技術を解放したため,結果的にはVHSが業界標準となった。さて,現在では,それがitunesとMoraという,二大ダウンロードサイトに渡って競争が繰り返されている。itunesは,知る人ぞ知るappleが運営するダウンロードサイトである。一方Moraは,後発ながらもSonyが運営するダウンロードサイトである。世界的には,itunesが主流であるが,こと日本においては,Android OSの台頭もあり,Moraがかなりな勢いで勢いを増しつつある。メディアのこうした流れを見ていると,巨大な利権を巡り,業界全体が動かされているように思う。技術的に優れている方が勝つという事ではなく,アーティストあるいはコンテンツの権利を多く有している物が,業界の主流を占めていくと思う。そう考えると,Moraは,ほとんどアーティストのコンテンツが買えるので,これからの主流になる事はほぼ間違いない。音楽業界の裏には,巨大な資本がうごめいている。それは,年末の歌番組の中で,巨大なセット,多数のダンサー,そして歌手が着ている衣装にもその一端が伺える。残念な事に,その流れは,視聴者のためではなく,会社の利権によって大きく左右されている。そして,業界の勝者は,有名なアーティストをいかに取り込むかにかかっているように思う。

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