2021年10月30日土曜日

BeOSの復活!

 昔,アップルの業績が悪く,赤字を出し続けた時期があった。OSの不具合が多く,競争相手のWindowsが95となり勢いを増してきた時期である。そのときに使っていたOSの代わりに,彗星のように出てきたのがBeOSである。残念ながら,このOSはジョブズ率いるNextに負けて消滅してしまうのだが,音声や動画,3Dレンダリング等,メディアデータを扱うのに長けたOSであった。その後,このBeOSは,生き残るために色々なことを試みるものの,結局会社は倒産することになる。しかし,開発者を含め,何人かのグループがこのOSを存続させようと努力し,HAIKUというOSを開発した。このOSは,まだβ版であるが,BeOSの流れをくんだ様々なメディア機能が盛り込まれている。例えば,ウィンドウを2つ並べて重ねると,異なるソフトどうしでも一つのウィンドウにまとめられ,タブで切り替えることができる。また,最近Windowsでも導入された(Virtualデスクトップ)のだが,異なるデスクトップ画面を分割した画面に登録することで,使いたい画面をクリックするだけでデスクトップ画面を変更できる機能も搭載されている。メディアOSと謳われただけある機能が盛り込まれている。また,簡易的ではあるが,ワードやエクセルの様な機能を持つアプリも備えている。惜しむらくは,まだβ版であるために,Linuxのような多彩なアプリが開発されておらず,限られた中での仕様となる。しかし,愛用者が増え,コミュニティが大きくなっていくにつれてソフトの開発も進んでいくかもしれない。OS自体がコンパクトにまとめられているので,古いパソコンでも軽快に動くということなので,昔使っていたパソコンにインストールして使ってみようと思う。

 追伸,このOSのカーネルは,まだ暫定的であるが,Googleの次期OS となるFuchsiaにも採用されるそうである。Googleでは,LinuxベースのAndroidを,このFuchsiaに置き換える計画している。

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