2018年7月29日日曜日

小島暗川

記憶は定かではないが,私が小学生だった頃,鍾乳洞に行ったことがある。鍾乳洞に入ると,電球はついているものの,中は暗く冷んやりしていて,小学生の私にとってとても怖かった印象が残っている。途中,川が流れていて,水深があるところには靴が濡れないよう木の橋が架けられていた。しかし,この木の橋は,ところどころ朽ちていて,それも怖さを倍増させていた。鍾乳洞は,思った以上に長く,結構歩いたような気がする。鍾乳洞というからには,鍾乳石や石筍といった綺麗な物を想像するだろうが,記憶の中にはそうした物は無かったように思う。暗い中をずっと歩いていると,最後にはトンネルを抜けるように,外の世界に繋がっていた。そこは,そこは崖になっていて,見晴らしの良い場所であった。暗い中を歩いてきたので,すっと気持ちが落ち着いた気がした記憶がある(しかし,このことがトラウマになったのか,夜な夜な夢に出てきてうなされてしまった)。何年か前,沖縄の玉泉洞に行ったのだが,そこは観光地化されていて,安心して歩ける上に,綺麗な鍾乳石や石筍を見ることができた。しかし,ワイルドさと目的地まで行き着いた達成感は,徳之島の鍾乳洞には負けてしまうと思う。あの鍾乳洞は,何処にあったのだろうと検索すると,それは小島という集落にあったことが分かった。安全性に問題があり,現在は閉鎖されていることだった。危ない箇所を整備して,探検できるようにすると,徳之島の観光資源がまた1つ増えることになると思う。


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