2016年5月3日火曜日

ホームにて!

YouTubeを見ていると,中島みゆきが作曲した「ホームにて」という曲を,高畑充希がカバーしている動画を見つけた。中島みゆきというと,私が中学校の頃,よくラジオで曲がかかっていた。若い時分であったこともあり,「何か暗い。」とした漠然とした思いしかなかった。また,曲の抑揚あまりないのもそれに輪をかけていたのかもしれない。しかし,久しぶりにこの曲を聞くと曲がとても詩的で,心にグッとくるものがあった。歌詞の中には,故郷に帰郷するシーンが描かれている部分があるが,曲を聴いていると自分が故郷を離れ,鹿児島に出たときのことを思い出した。その時は,家族が港まで見送ってくれた。船での別れだったため,手すりにはたくさんの紙テープがくくりつけられていた。船が離岸していくと,その紙テープが一つずつちぎれていく。それが,別れをさらに印象づけていた。また,見送りに来ていた両親,兄弟の姿も次第に小さくなっていった。家族の姿が,米粒のように小さくなるまで,見続けていたことをうっすらと覚えている。49年も生きていると,そうした記憶でさえ遠い記憶になりつつあるなあと感じた。この歌を聴きながら,そんな光景がふと頭に浮かんできた。

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