2022年2月27日日曜日

カーテン直し

それが気になったのは,4年程前からだった。転勤で,新しい職場に移動したとき,理科室にあるカーテンの一部が外れていた。その部分から光が漏れ,とても不格好に見えた。直したいと思ってチャレンジするものの,中にはフックがなくなっているものもあり,直せない所もあった。それで,Amazonでフックを検索し,同じ長さで似たような形状のものを注文した。その当時,離島に住んでいたので着くまでに1週間程かかったが,製品が届くと早速修理に取り掛かった。カーテンがきれいになると,それまで貧相だった部屋が少しきれいになった感じがした。そのうちに,カーテンをまとめるタッセルがない部分があることが分かった。部屋は2階にあるため風が強く,そのためタッセルが3分の1程ちぎれていた。早速直してもらえるよう裁縫店を探したが,あいにく近くになかった。あちこち探したら,離れてはいるがなんとかお店を見つけることができた。そこに,タッセルの修理をお願いした。1周間ほどすると修理ができたとの電話があったので,車を走らせ取りに行った。そして,タッセルがなくなっている部分に付けていった。全部つけ終わると,カーテンをきれいにまとめることができ,さらに快適に過ごせるようになった。理科室は,それで終わったのだが,他の教室にもいくつかカーテンが外れている所があり,あちこちと直していった。ただ,レールに付けられているフックは,形状が異る物があり,その度にネット注文することになった。カーテンの外れている所がきれいになると,それだけでなんだか部屋がグレードアップしたような気がした。ある日,実家にあるカーテンが壊れていて,直してくれと頼まれた。それまで色々な所を直してきたので,「俺に任せろ」と意気込んで挑戦したが,レールにあるランナーが壊れている箇所があり,フックをつけようにも付けることができなかった。それは,2階の南側にあるため日光がよく当たり,経年劣化によってランナーが破損していた。残念なことに,特注品なのかレールは2列で4〜5m程あり,ホームセンターにも売っていなかった。家具屋にも行ったのだが,そこにもレールは売っていなかった。やむなく,ランナーだけないか聞いてみた。お店の人は,お店の中の引き出しをひっくり返して色々探してくれて,何種類かのランナーを渡してくれた。ランナーだけの注文と変わった客にも関わらず,色々対応してくれたことにとてもありがたかった。これで,修理ができると思い,持ち帰ってレールにはめようとしたのだが,規格が異なりどれも入らなかった。結局,ランナー問題が解決できず,実家のカーテンはそのまま放置されることになった。先日,鹿児島のハンズマンにいくと,このランナーが何種類も売られていた。家にあるランナーを送ってもらい,それに合うものを探し,今度島に帰ったときに直してみたい。たかが,カーテン,されどカーテン。放おっておくとみすぼらしく感じられるし,直すと生活を豊かにすることができる。そんな風に感じる今日この頃である。

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