私の職場、厳密にいうと理科室は、クーラーがないのでとても暑い。それで、クーラーを使わずどうにかして涼しくできないか思案中である。クーラーの原理を探していくと、どうも気過熱という物が関係していることが分かった。空気を圧縮すると気温が上がり、圧縮した空気を膨張させると気温が下がる。スプレー缶を使っていると、缶の表面が冷たくなっていくのはこの原理である。加えて、液体から気体へ状態変化すると、気過熱により周りの熱を奪うことで温度が下がるということだった。クーラーにはコンプレッサーがついていて空気を圧縮し、それを一気に解放することで冷気を生み出している。ただ、理科室にはコンプレッサーなどなく、自然な物で温度をさげることはできないか考えていた。打ち水などもその一つであるが、気過熱で温度は下がるのだが、湿度が増すので体感的にあまり下がった感じはしない。色々探してくと、インドでは素焼きの壺をいくつも重ね、それに水をかけてしばらく置いておくと、冷たい風が発生し気温が下がるということだった。ただ、素焼きの壺はそうそう用意できないので他にもないか探っていくと、アフリカに大小二つの壺を使って壺の中の温度を下げることを紹介しているサイトを見つけた。大きい壺の中に小さい壺を入れて、その間に湿った砂を詰めていく。小さい壺の中には冷やしたい物を入れ、上に湿った布を被して置いてしばらく放置しておくと、壺の中の温度が20°C以下になるそうである。20°Cを下回ると、人は冷たく感じるらしい。あらあら、当初の理科室を冷やすという大きな目標はどこへやら・・・。ただし、これなら実験可能であるので、素焼きの壺を2つ買ってきて、本当に冷えるか試してみようかなと思った。
2024年8月2日金曜日
気過熱についての考察
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