2025年11月30日日曜日

住吉社中について

昨年、いちき串木野市の教育講演会が行われた。市の教育講演会は、毎年行われており、色々な方面で活躍している講師の方がやってきて研究内容や活動報告などをするのがメインとなっている。ただ、昨年の講演会は、いつもとは少し趣が異なっていた。皆さんは、住吉社中という団体をご存知だろうか?私自身、いちき串木野市で働きながら、その存在を知らなかった。住吉社中とは、何かの行事、あるいは家族での催事があった時に、歌に合わせて踊りを踊った文化だそうである。いちき串木野市では、あちこちでそうした催しがあった時に、盛んに行われていたそうである。しかし、メディアの登場と同時に、そうした文化が失われていったそうだ。そこで、地域に残る文化を継承していきたいということで、始めたそうである。当時は、昔の芸能は古く、それをすることさえも疎ましく思われていた部分もあり、そうした苦境にも諦めることなく活動し続けていた。もちろん、そんな調子なので習い事をする子どもたちもかなり少なかったそうである。しかし、その地道な活動が話伝いに伝わっていき、次第に身を結んでいった。最近では、城山観光ホテルや指宿にあるホテルでも催しが行われているそうである。今流行りの曲は、似たようなメロディとダンスが繰り返されている。新しい文化であるが、それが繰り返されると変化がないように捉えられてしまいがちになる。住吉社中は、昔の文化ではあるものの、現代にない曲調や踊りが、若者にとっては新しく映るので、少しずつ発展しているのだと思う。また、年配の方にとっては、昔の記憶を辿ることができ、これはこれで人の心を動かすのだなと思った。地方再生と叫ばれ、色々な施設を作り地元を活性化する動きが働いているが、地域に残る文化を継承することも、それに匹敵するものの一つになるのかもしれないと思った。いや、もしかするとこちらの方が地方再生の切り札なのかもしれない。


2025年11月23日日曜日

新日本風土記について

NHKの新日本風土記を見た。この番組は、地域に密着し、そこに住む人々の様々な活動の様子を紹介する番組である。今回は、寅さんの舞台である柴又だった。柴又は、古くから水が豊富で、それを使った産業が発達してきた。冒頭では、都市農業について紹介されていた。建物に囲まれた狭い土地で、単一栽培でなく色々な野菜や果物を作っていた。果物の生産では、消費地に近いというメリットを活かして実が完熟するのを待って集荷するという手法を取っていた。なるほど、この方法だと採れたてなので、より美味しく食べられるなと思った。また、豊富な水を生かしたメッキ工場についても紹介していた。何でも、メッキは水に金属を溶かしそこに電気を流すことで、金属の表面に薄い金の膜を生成できるとのことだった。その際大量の水が必要で、近くにある水源を利用することでメッキ産業が発達したそうである。50年、その道を続けてきた人が出てきたのであるが、その人からは仕事に対する自信のようなものを感じ取ることができた。最後に、水辺の生態系を守るNPO法人の方が紹介されていた。外来種の影響で、一体に生えていたハスが全滅してしまい、そこから何年もかけて再生したという。環境を壊すのも人、再生させるのも人、人が環境にいかに影響を与えているかがよく分かった。最後に、関係者を紹介したテロップと同時に、歌が流れてきた。その歌は、奄美出身の朝埼育恵さんの曲であった。動画と見事にあった曲で、曲を聴いていると郷愁のような物が起きてきた。この歌手の持つ独特な声と、曲の根底にある奄美の民謡がそれを生み出しているように感じられた。映像には、派手な演出も有名な芸能人も登場しないのであるが、その土地に逞しく生きる人々が紹介されていて、それに心を打たれてしまった。

2025年11月16日日曜日

大量のデータの中から必要なデータを探す!

大量のデータの中から必要なデータを得るために、私たちはフォルダー分けをしている。それは、ジャンル毎だったり年号毎だったり、人によって違っている。以前、Xの投稿を見ていると、データをとりあえず同じところに投げ込んで、検索で必要なデータを探す後輩がいたという投稿を見て、なるほどそうしたデータの見つけ方もあるのだなと感心した。この方法は、データの見つけ方だけでなく、必要なメールの見つけ方にも使えるなと思った。メールも、そのまま放置していると、膨大な数になっている時がある。その中で、必要なメールを見つけるには至難の業である。しかし、ワードを絞って検索をかけると必要な情報がすぐに見つけることができる。先日、Notionで、カード型データベースが作れそうだというアイデアがふと頭に浮かんだ。ボタンを作成し、それを押すと必要な情報が出てくるといったものであったが、これでは項目毎にボタンを作成しなければならなくなり、作業がとても煩雑になる。それで、検索欄を使って必要な情報に辿り着けないか試してみることにした。すると、瞬時のうちに必要なデータを見つけることができた。なるほど、これはいいアイデアだと思った。Windowsでも、探せないデータがあると検索をかける時がある。しかし、写真だと検索ワードが貼り付けられていないため、見つけることができない。ただし、写真のファイル名に2025_運動会_かけっこという名前を付けると、検索をかけた時に瞬時にファイルに辿り着けるのではないかと思った。まだ試していないが、職場で試してみたいと思う。問題は、山のようにあるファイルに一つずつファイル名を付けなければならず、それはそれで煩雑さを増やしてしまう点なのであるが・・・。