文章を書くとき、私たちは何故か用紙いっぱいに文字を埋めようとする。その方が、より理知的に見えるし、体裁も良いからである。その最たる例は、プレゼンテーションである。よく目にするプレゼンテーションには、画面いっぱいに文字が埋められ、色々な情報が盛り込まれている。しかし、文字や写真でいっぱいのスライドは、肝心なコアな部分が見えづらくなっている。配色も同様である。人目を引こうとして色々な使ってしまっているために、これまた肝心な部分が見えづらくなっている。私は、職場に行く道すがら色々なのぼりを見ることがある。それには、様々な色が使われていて、目がチカチカしてとても見づらいなと感じることがある。加えて、狭いスペースにこれでもかというぐらいに幟が建てられている。それよりは、白と黒、もしくは赤に白の2色、数も3〜4つの方がよほど目に優しく、人目に着くのではないかと思う。あることを他の人に伝達しようとする時、肝心なコアな部分を抽出し、あとはそれを補足する文を補足だけの方がより人は読もうとするのではないかと思う。かといって余りにも簡素だと中身のないものだと思われてしまって、これまた見られないことになる。文章を見た時、読んでみたい、知りたいと思わせるような内容と分量が必要だと個人的に考えている。では、今書いているこの文章は?と問われると、中々どうして文章だけの羅列なので、一番してはならない文体だと思う。ミイラ取りがミイラになるとは、まさにこのことなのではないだろうか。
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