この前、実家に帰省した。なんの話だったのか忘れたが、父の初任給の話になり、15000円だったということを聞いた。物価が安い時代なのでそうなんだとしか思わなかったが、後で考えると物価がそれ程までに上昇したことに驚かされた。現在、初任給が17万程度なので、約11倍となる。と考えると、その当時から11倍物価が上昇したことになる。父が働き出した頃は昭和30年頃なので、1955年と考えると今から約70年前になる。70年間の間に、物価が11倍上昇した計算になる。一時期、国の借金が莫大に膨れ上がっているということで、消費税が8〜10%に上げられたが、それにはこの物価上昇分は含まれていない。物価上昇分を差し引けば、借金は当然のことながら目減りしていく。70年前に1000万円借金したとすると、現在物価が11倍上昇しているので、100万円の借金となる。つまり、一桁目減りしている。今、アメリカに追従する形で、物価が上昇しつつある。物価が上昇すると、借金は目減りしていく。国の借金が肥大化した今、この物価上昇は国としてはいい流れになっている。もしかすると、それが目的で給料を上げ、お金の価値を低くしているような気もする。もちろん、みなさんがしている貯金もそれによって実質的に目減りしていることを知る必要があるかもしれない。
2024年8月14日水曜日
物価が上がるということ
2024年8月12日月曜日
ブラジル航空機事故
オリンピックも後半に入り、日本のメダルラッシュが続いている。世界中の人が、熱戦に心を捉われているが、それをかき消すようなニュースが飛び込んできた。それは、ブラジルの航空機事故である。ATR72という飛行機が錐揉み状態で落ちていく様子が、ネットに挙げられていた。このATR72の兄弟機(ATR42)が日本でも各種路線で運行されている。ATR72、どこかで聞いたようなと思いネットで検索していると、いろんな場所で事故を起こしていることが分かった。最近だと、ネパールで墜落し、多数の犠牲者を出している。話題になった事故では、台湾で高速道路の橋桁を壊し墜落したのがこの飛行機である。以前、私も徳之島から大島に行った際、ATR42に乗った。デザインが優れていて、それまでのボンバルディア(カナダ製)に比べて、とても美しい機体であった。乗り心地はどんなのだろうと思って乗ってみると、晴天にもかかわらずかなり揺れたのを覚えている。気流の状態が悪くたまたまだったのかもしれないが、違和感を感じたのは覚えている。そして、今回の事故。ネットで調べてみると、どうも機体に氷が張り付いたことで揚力を失い錐揉み状態に陥り、立て直すことができずそのまま落ちたようである。また、かなり以前にも似たような原因で墜落し、犠牲者を出している(あくまでも調べた範囲内なので不確かなのであるが・・・)。事故の原因は、それぞれであるが、これだけ事故が多いと機体自体の設計に問題があるようにも感じてしまうのは否めない。事故原因を究明し、素早い対応をしなければ、更なる事故を引き起こしかねない気がする。
2024年8月2日金曜日
気過熱についての考察
私の職場、厳密にいうと理科室は、クーラーがないのでとても暑い。それで、クーラーを使わずどうにかして涼しくできないか思案中である。クーラーの原理を探していくと、どうも気過熱という物が関係していることが分かった。空気を圧縮すると気温が上がり、圧縮した空気を膨張させると気温が下がる。スプレー缶を使っていると、缶の表面が冷たくなっていくのはこの原理である。加えて、液体から気体へ状態変化すると、気過熱により周りの熱を奪うことで温度が下がるということだった。クーラーにはコンプレッサーがついていて空気を圧縮し、それを一気に解放することで冷気を生み出している。ただ、理科室にはコンプレッサーなどなく、自然な物で温度をさげることはできないか考えていた。打ち水などもその一つであるが、気過熱で温度は下がるのだが、湿度が増すので体感的にあまり下がった感じはしない。色々探してくと、インドでは素焼きの壺をいくつも重ね、それに水をかけてしばらく置いておくと、冷たい風が発生し気温が下がるということだった。ただ、素焼きの壺はそうそう用意できないので他にもないか探っていくと、アフリカに大小二つの壺を使って壺の中の温度を下げることを紹介しているサイトを見つけた。大きい壺の中に小さい壺を入れて、その間に湿った砂を詰めていく。小さい壺の中には冷やしたい物を入れ、上に湿った布を被して置いてしばらく放置しておくと、壺の中の温度が20°C以下になるそうである。20°Cを下回ると、人は冷たく感じるらしい。あらあら、当初の理科室を冷やすという大きな目標はどこへやら・・・。ただし、これなら実験可能であるので、素焼きの壺を2つ買ってきて、本当に冷えるか試してみようかなと思った。