この前,新しいブラウザーに変えたFirefoxの母体であるMozilla Foundationの経営状態が悪いらしい。前にも書いたのだが,Mozilla Foundationは非営利団体である。故に,団体を運営する資金をどのように得ているか疑問であるが,その中の一つに個人の任意での送金がある。Firefox等の活動に感銘を受け,資金面でそれを援助する個人によって支えられているのである。しかし,これはあくまで善意によって支えられており,人それぞれ考え方が異なり,資金調達の方法としては極めて不安定である。実際,私も無料で使用している状態である。Firefoxのように,個人の送金を資金に運営されているものとしては,有名なWikipediaがある。このWikipediaは,ネット上の百科事典のようなもので,人物や企業,地名等,欲しい情報を入力し検索をかけると,必要な情報を表示してくれる。そのデータは,日々増え続けるため膨大な量となり,それを運営するデータセンターは相当な資金が必要である。故に,その資金が枯渇すると,運営自体がストップすることになりかねない。そうなると,私たちは必要な情報を得ることができなくなる。実際,ネットニュースでは,Mozilla Foundationの資金繰りが悪化して,数百人のレイオフを行うと伝えられていた。さらに,資金繰りが悪化すると,団体の解散,アプリの停止という状態に陥ってしまう。こうした状態にならないためには,私たちはその活動を援助するために,少しでも援助していく必要があるのではないかと思う。無料で提供されているサービスであるが,その活動を続けさせていくためには,個人の善意に支えられていることを忘れてはいけないと思った。ちなみに,Mozilla Foundationは,Firefox以外に,無料メーラーであるThunderbirdも製作している。
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