この前,経験は正しい方向へ導くとは限らないと書いたが,今回は自分の反省を書こうと思う。私は,職場で緑化係をしている。特に,花が好きだというわけではないが,理科専科をしている関係で,その付録として付いてくる。当然,花を育てることになるのだが,その数が半端ない。現職場では,500個程であるが,以前働いていた所では,その倍は育てていた。その中で,プランター作りという作業がある。プランターと言えば,その中に土を入れて,苗を育てるのが定石である。しかし,近年プランターの中に,ビニールポットを4つくらい置き,そこに苗を植えるというのが主流になりつつある。他の人に,「重いので,ポットにした方がいいと思うよ。」と言われたが,土は多いほど苗の成長がいいし,なにより土の方が見栄えがいい。それで,これまでの直接土を入れる方法で作っていった。ここで,自分の経験が,足を引っ張ることになる。しかし,徳之島は台風銀座である。昨年も,たくさんの台風が島を通り過ぎていった。その度に,プランターを建物の中に避難させないといけない。ここで,重さが問題になる。土をそのまま入れたプランターは,水を含むと10kgほどになる(不思議なことに,ポットに分けて入れると,1/3程になる)。それを100近く運ぶとなると,相当な負担となる。建物に入れては出す作業を,台風が来るたびに出すことになる。私だけがしているのであれば問題はないのであるが,
他の人達に手伝ってもらわなければならないので,重さが増した分,負担が増えることになる。転機は,「重いので,ポットに入れて。」と強く指摘されたことからである。それで,やむなくポットに入れる方向に切り替えた。しぶしぶ変えることになったのだが,作業をすすめると,運ぶ手間が軽減され,結果的には楽になった。それで,これからはこの方法にすることにした。このことから,経験は正しい方向に導くとは限らないと実感することになった。
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