戦後から,メディアは権力に対抗する立場を取り続けている。それは,今も同じで,現政府に対して批判的な報道が飛び交っている。しかし,視点を変えてみると,自民党時代も批判的であった。それは,視聴率や発行部数を稼ぐための報道のような気がしてならない。とにかく,批判すればよい。そうすれば,視聴率や発行部数が稼げるのだから・・・。そこには,将来に対するビジョンがほとんど感じられない。さらに悪いのは,メディアから発信された情報に,私たちは影響されやすいということである。政府に批判的な報道がなされると,私たちは,なるほどそんなに悪いのかと感じてしまう。しかし,この報道にも発信者の意見が多かれ少なかれ含まれている。もし,情報を発信する物が,考え方が稚拙で,自分本位の報道を伝えたら,曲がったまま情報が伝わってしまう危険性がある。しかも,マスメディアであるため,それがたくさんの人たちに伝わっていくのである。中には,メディアによる過激な報道によって,精神的に追いつめられてしまった人たちも沢山いると思う。権力に抵抗する組織として始まったメディアは,今それ自体が,大きな権力として存在するようになってきている。そうなった現在,メディアは,自分が発信する情報にもっと責任を持つ必要があると私は思う。
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