ジャパンディスプレイ(JDI)という会社がある。かつて、液晶は日本の独占場であった。しかし、中韓の台頭によって、栄花を誇った液晶産業はみるみる転落していった。シャープを始め、ソニー、日立、東芝といった日本を代表する企業が市場シェアを落としていった。そしてそれを救済するものとして、液晶連合が創設された。それが、このジャパンディスプレイである。この会社、以前はアップルのiPhone向けに液晶の生産をしていた。その為、営業収支も比較的安定していた。しかし、数年前からiPhoneのディスプレイが液晶からOLED(有機EL)にシフトしていった。もちろん、ジャパンディスプレイもOLEDの開発はしていたが、いずれも研究段階であり、量産化することができなかった。結局、市場はSumsungやLG、BOAなどの中華系のメーカーに独占され、日本の液晶メーカーは、徐々に市場シェアを落とすことになる。結局、ジャパンディスプレイは、携帯向け液晶の生産から撤退することになった。このままではこの会社は市場から消えてしまうのではないかと考え、政府が主導となり企業再生を行うことになる。3000億円という巨額な投資をしたのであるが、10年赤字が続き立て直すことができずこのファンドも支援を打ち切ることになる。では、ジャパンディスプレイは、このまま消えてしまうのかというと、eLEAPというこれまでにない革新的な技術を使って再び市場に売って出ようとしている。このeLEAPという技術は、これまでOLEDを作成するにはマスクというものを使い、塗布した材料を定着させる部分とそうでない部分を作成していた。それが、この技術を使うと材料を塗布する工程は同じなのであるが、光を当てる部分とそうでない部分を分け、その後洗浄することで、光の当立った部分だけ残るという技術を使っているらしい(私も、よく分かっていないのであるが・・・)。他に置き換えてみると、写真の現像のようで、光の当たった部分は明るくなり、当たらなかった部分は黒くなるのととても似ている。 この技術を使うと、同じ電力で3倍明るくなり、液晶の寿命も数倍伸びると言われている。ジャパンディスプレイは、この技術が2024年には量産化ができるといっていたが、2025年現在でも量産化には至っていない。あろうことか、資金繰りの悪化で、量産化をするべく準備を行っていた千葉の工場を今年売却することになったらしい。そして、日本での量産化を諦め、技術を中韓の企業に供与することでライセンス料をもらい、会社の存続を考えている。そんなこんなで、このジャパンディスプレイの株価は19円(100株で1900円)となっている。個人的には応援したいので、株を購入し応援することにした(ただし、僅かではあるが・・・。しかし、会社の経営が持ち直すとその価値は10倍にも100倍にも上がると思う)。eLEAPの技術が確立し、量産化が実現できれば会社は存続できると思うが、それが実現できなかった時、日本の液晶が音を立てて崩れることになる。
2025年8月30日土曜日
2025年8月24日日曜日
新幹線の格安切符!
航空券には早割というものがあり、搭乗日の数ヶ月前に予約すると通常より安く飛行機に乗ることができる。鹿児島ー東京間も通常であれば5〜6万以上するが、早割だと1万円程で航空券が買える。また、キャンペーン中だと7000円を切る価格で買うこともできる。本当にこの価格で採算が取れるのか少し疑ってしまうほどだ。では、新幹線には早割はないのだろうかと思って調べてみたところ、あるにはあるのだが割引率は飛行機に比べるととても低いことが分かった。鹿児島ー福岡間でせいぜい500円程度である。新幹線でも、格安で買えるチケットがないだろうかと探してみたところ、中々見つけられなかった。先日、同僚の車に乗った際、新幹線の運賃のことが話題に上がった。どうにかして安く乗車券が買えないか話をしたところ、鹿児島中央駅の近くに新幹線の乗車券を安く販売しているところがあり、そこなら当日券で12000円程度する乗車券が8900円程で買えることが分かった。これだと2000円も安く買うことができる。さらにいいことは、自動販売機で購入することができ、店が開いていない時も買うことができる点だ。ただ、気をつけなければならないことは販売された切符を使用するには、緑の窓口に行って日付の変更が必要らしい。物価高の昨今、いろいろな物の値段が上がっていくが、いろんな人と話す中でその問題を解決できるのだなあと思った。
2025年8月2日土曜日
空調服についての考察!
今日もいつものようにネットをダラダラと見ていると、空調服を開発した人の動画を見つけた。開発者は、元ソニーの技術者で、市ヶ谷弘司さんという人だということが分かった。40代で独立し、当初ブラウン管テレビの性能を測る製品を販売していたが、テレビが液晶にシフトしていった結果、需要がだんだんと減っていったそうだ。そんな折、東南アジアを旅行していた時に巨大なビルがどんどんと建っていくのを見て、やがてエネルギーが足りない時代がやってくると感じたそうである。日本に帰ってきて、当初気化熱を使った冷房機の開発をしていたのだが、部屋全体を冷やすのではなく、人体そのものを冷やせばいいというアイデアが浮かび、空調服の開発に取り組んだそうである。ただ、最初の空調服は、気化熱を使いたいということで布を湿らせる方法をとったのだが、服までびしょびしょになり使い物にならなかったという。その後、温度が高いと自然と体から汗が出て、そこに風邪を当てることで気化熱が発生し、体を冷やすことができるという発想に至ったらしい。この空調服、普通の服にファンやバッテリー等色々付属しているために値段が高かったことと、暑い中に長袖を着て本当に冷えるのだろうかというイメージも合わさって、中々売れなかったという。ただ、外で活動する現場の人が使用することによって、次第に評判が広がっていったらしい。そうすることで、空調服の評判が広がって、最近ではかなりの売り上げを上げているということだった。では、空調服の他に似た製品はないのかというと、最近では水を循環させる水冷服、空調服と水冷服の2つの機能が合わさったハイブリット服、ペルチェ素子を使った服等、色々販売されているらしい。ただ、こうした空調服はお金が発生するので、そうした服を使わないで体を冷やす方法を考えたところ、霧吹きなどで服を湿らせておくことで気化熱が発生し、その際周りの熱を奪うので、体感的に涼しく感じるようになると思った。最近では、冷感スプレーというものも発売されているそうなので、ひとまずはそれを試してみようと思う。