今日もいつものようにネットをダラダラと見ていると、空調服を開発した人の動画を見つけた。開発者は、元ソニーの技術者で、市ヶ谷弘司さんという人だということが分かった。40代で独立し、当初ブラウン管テレビの性能を測る製品を販売していたが、テレビが液晶にシフトしていった結果、需要がだんだんと減っていったそうだ。そんな折、東南アジアを旅行していた時に巨大なビルがどんどんと建っていくのを見て、やがてエネルギーが足りない時代がやってくると感じたそうである。日本に帰ってきて、当初気化熱を使った冷房機の開発をしていたのだが、部屋全体を冷やすのではなく、人体そのものを冷やせばいいというアイデアが浮かび、空調服の開発に取り組んだそうである。ただ、最初の空調服は、気化熱を使いたいということで布を湿らせる方法をとったのだが、服までびしょびしょになり使い物にならなかったという。その後、温度が高いと自然と体から汗が出て、そこに風邪を当てることで気化熱が発生し、体を冷やすことができるという発想に至ったらしい。この空調服、普通の服にファンやバッテリー等色々付属しているために値段が高かったことと、暑い中に長袖を着て本当に冷えるのだろうかというイメージも合わさって、中々売れなかったという。ただ、外で活動する現場の人が使用することによって、次第に評判が広がっていったらしい。そうすることで、空調服の評判が広がって、最近ではかなりの売り上げを上げているということだった。では、空調服の他に似た製品はないのかというと、最近では水を循環させる水冷服、空調服と水冷服の2つの機能が合わさったハイブリット服、ペルチェ素子を使った服等、色々販売されているらしい。ただ、こうした空調服はお金が発生するので、そうした服を使わないで体を冷やす方法を考えたところ、霧吹きなどで服を湿らせておくことで気化熱が発生し、その際周りの熱を奪うので、体感的に涼しく感じるようになると思った。最近では、冷感スプレーというものも発売されているそうなので、ひとまずはそれを試してみようと思う。