人は,数に弱い。身近な例としては,売り上げ,テストの点数,年齢等,etc。ただの数の羅列であるにもかかわらず,人々はその数値を聞いて一喜一憂してしまう。かく言う,私も49才となってしまった(だから,何なのと言われると何も言えないのであるが・・・)。言葉は,漠然としていて,大まかなニュアンスでしか捉えられない。それに比べて,数値は絶対的な物であり,変えられない事実となる。と考えると,人を説得するとき,話の折々に数を多用すると効果的なのではないかと考えたりする。しかし,この数字も操作することができることを知る必要がある。例えば,数値を利用してグラフ化したとする。縦軸の数値が10だったものを1にすると,グラフの傾きはいきなり変化する。逆もまたしかりである。つまり,あまり変化がないものも,縦軸の数値を変えることによって,いきなり変化したように捉えさせることができる。最近,国会中継でも,図やグラフを多用して,「なぜ,こうした結果になったのか?」と追求する場面を見かけるが,実はその図やグラフには,予め仕組まれている部分があることを知る必要がある。また,縦軸をいじらなくても,時を操作する方法もある。変化の激しい時期を指定することで,あえて変化したように見せかける手法である。数字は,絶対的な物で,説得力のあるものであるが,その性質を利用して事実をねじ曲げられて伝えられていることを知る必要があるのではないかと思う。
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