2016年5月28日土曜日

ドキュメント72

最近,NHKの番組が面白い。CMに財源をゆだねていないNHKは,独自の番組を製作する。最近の私のはまりは,ブラタモリ,ドキュメント72,ファミリーヒストリーなどである。中でもドキュメント72は,ある店や場所に密着して,そこに来た人に,なぜ利用しているかや家族とのエピソードをインタビューする番組である。何ヶ月か前に,東北にある自動販売機(たしかうどんだったと思う。)の放送をしていた。外は,吹雪が吹いているのに,何人かの人が利用していた。その中の一人は,高校時代よく利用していて,訪れたということだった。その人は,がんを患っていたのだが,病気が分かってからふとこの自動販売機に寄ってみようと思ったそうだ。その自動販売機でうどんを食べていると,楽しかった高校時代のことを思い出すそうだ。また,モトクロスをしている親子連れもこの自動販売機に来ていた。母親は,高校時代少しぐれていて,よく両親とけんかしたらこの自動販売機に来ていたそうだ。値段が安いこともあり,時には知らない人がおごってくれたこともあったという。息子にも,辛い時があったら,ここにきたらいいよと話をしていた。無機質でなんの変哲も無い自動販売機なのだが,そこにはいろんなドラマが隠されているのだなと感じた。また,定点観測で,そうした人のエピソードを掘り探っていく番組を製作しているスタッフにも脱帽してしまった。

2016年5月3日火曜日

ホームにて!

YouTubeを見ていると,中島みゆきが作曲した「ホームにて」という曲を,高畑充希がカバーしている動画を見つけた。中島みゆきというと,私が中学校の頃,よくラジオで曲がかかっていた。若い時分であったこともあり,「何か暗い。」とした漠然とした思いしかなかった。また,曲の抑揚あまりないのもそれに輪をかけていたのかもしれない。しかし,久しぶりにこの曲を聞くと曲がとても詩的で,心にグッとくるものがあった。歌詞の中には,故郷に帰郷するシーンが描かれている部分があるが,曲を聴いていると自分が故郷を離れ,鹿児島に出たときのことを思い出した。その時は,家族が港まで見送ってくれた。船での別れだったため,手すりにはたくさんの紙テープがくくりつけられていた。船が離岸していくと,その紙テープが一つずつちぎれていく。それが,別れをさらに印象づけていた。また,見送りに来ていた両親,兄弟の姿も次第に小さくなっていった。家族の姿が,米粒のように小さくなるまで,見続けていたことをうっすらと覚えている。49年も生きていると,そうした記憶でさえ遠い記憶になりつつあるなあと感じた。この歌を聴きながら,そんな光景がふと頭に浮かんできた。

2016年5月1日日曜日

ジム通いについて

スポーツジム通いも,半年になった。3~4月にかけて仕事が忙しく,止めそうになった時期もあった。妻に,「お金払ってるんだから。ちゃんと行ってよ。」とはっぱをかけられながら,なんとか続いている次第である。嫌なことをガミガミ言われるのはあまりよしとしないが,ときにはそれが功を奏することもある。あれがなかったら,もしかしたら止めていたかもしれない。とにかく,なんとか続いている次第である。この前,スポーツジムに置いてあるファイルを見てみると,月に10日程であった。個人的には,もう少し行っている感覚だったのだが,記録を見ると明らかであった。そうそう,言いたいのはそのことではなく,体重のことである。半年通ったのだから,さぞかし体重も変化しているのでは?そう考えるのが,人の常である。しかし,運動をすると,そうとうに腹が減る。血流が良くなり,体がそれを欲するのかどうか分からないが,運動していなかった時期よりよく食べるようになった。運動している日(1/3)は,それが運動によって相殺されるが,しない日(2/3)は,食事量は変化せず消費量は半減するので,当然ながら体重に加算されていく。それで,最近体重が3kg程増えてしまった。体重を落とすために始めたジム通いなのだが,目標が次第に遠のいていくなあと感じる今日この頃である。