息子の体育祭を見た。高校3年生なので,学生生活最後の体育祭だった。これぐらいの年になると,親も子供たちに対して相当緩くなる。会場に行ったのは10時だし,弁当も作らず昼は外で外食をした。というのも,息子は友達と一緒に食べるといって聞かなかったからだ。まあ,総じて高校生を持つ親は,そんなものかもしれない。さて,話は元に戻るが,会場に着くとすでに競技が始まっていた。始めに見たのは,一輪車にスイカのビーチボールを入れて,2人で押す競技だった。途中,靴を長靴に履き替えるので,走りにくい上に,一輪車を2人で押すのでバランスがとるのが難しく不安定だった。その様がほのぼのとして,なんだか面白かった。それから,競技が進んでいったのだが,閉会式の時,雲行きが怪しくなり,大粒の雨が降ってきた。しかし,式は粛々と進んでいる為,途中でやめられない。雨は,ますます強くなり,やむ気配はなかった。これはという事で,先生たちも進行をいくつか省き,早々に式を終わらせ,子供たちをテントに入らせた。しかし,ここからがドラマが始まった。優勝した3年生が,大雨が降る中,テントの外に出て来て円陣を組み始めた。そこからは,「はい,はい,はいはいはい。」というようなかけ声が聞こえてきた。男の子も女の子も関係なく,全員が外に出て,はしゃいでいた。私たち大人はというと,テントの中でその様子を静観していた。大粒の雨にも負けないで,掛け声を上げている子供たちを見ると,なんだかじんときた。青春は,レモンの香りというが,そこからはまさにそんなにおいが感じられた。
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