2012年9月4日火曜日

液晶テレビの功罪!

テレビと言えば,液晶。と言える程,液晶テレビが普及している。テレビの大型化によって臨場感が増し,まるでその場にいるかのような感覚になる。大型化すればする程,その感覚は高くなる。こう考えると,液晶テレビは万能の感があるが,そうでもない場面もあるような気がする。それは,野球だ。小さい頃,夏になると,高校野球を見ると言って,テレビにかじりついてみる程夢中になっていた。それが,今ではそれほどでもない。世代交代により,知っている選手がいなくなったというのも野球を見なくなった理由の一つだが,それだけではないような気がする。野球を見なくなった要因として考える事の一つが,テレビのワイド化だ。昔のテレビは,3:2の比率だった。それ故か,アップの画面が多く,バッターやピッチャーの表情がよく見てとれた。しかし,液晶テレビは,16:9の比率である。そのため,引き気味の映像が多くなった。球場全体が見渡せるという意味ではよいのだが,選手の表情を感じる事が少なくなった。また,カメラマンや編集者も,球場全体の雰囲気を見せたいのか,引き気味の映像が多くなった。それ故に,バッターとピッチャーの駆け引きを感じる事が少なくなり,野球から離れてしまったような気がする。できれば,アップの画像を多くして,バッターとピッチャーの駆け引きを見てみたい。それに反して,サッカーは,液晶テレビとの相性がいい。引き気味の映像は,ボールの軌跡を追うのに適しているし,途中に選手のアップの画像が入ると,さらに臨場感が増す。もしかすると,最近のサッカーブームは,ここから来ているのかもしれない。これは,あくまでも私の個人的な見解なので何とも言えないが,テレビを見ながら,ふとそんな考えが頭をよぎった。

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