サンザシの樹の下での映画を見た。家で見たので,実際にはビデオなのだが,とにかく見るには見た。この映画,あまりメジャーではなかったが,テレビで何回か紹介されていた。若い男女の恋愛ストーリーだが,その中に出てくる主人公がとても清涼感があり,ほんの1〜2分の短い内容だったが,見たいと強く思った。それから,2〜3ヶ月。近くのビデオ屋に何度か行ったが,ビデオは置かれていなかった。もういいか,メジャーではなかったし,もう置かれないのかもしれないと思っていた。今日,雑誌を見に行ったついでに,ビデオコーナーに行って探してみると,なんと1本だけレンタルしていた。しかも,中国映画なのに,なぜか韓流のコーナーに置いてあった。早速借りて,家で視聴した。初めは,暗い色調と,短いカット割りに少し辟易した。もしかすると,思っていたよりも,おもしろくなかったのかもしれない。そう思ったりもした。それでもなおかつ見続けたのは,やはり登場人物から受ける清涼感,青春のレモンのかおりとでも言うのだろうか,そうしたものを感じたからだった。物語は,後半になるにつれて,急展開する。そして,見終わった後,何とも言えない感情が,心に溢れていた。そこには,洋画にはない,東洋的な感性が盛り込まれていた。銃や爆弾などの派手なアクションはなく,物語は淡々と進んでいく。しかし,その中にも,起承転結があり,見終わった後,余韻に浸ることができる。これは東洋人に共通する感情なのだと思う。とにかく,良い映画なので,ぜひ見ていただきたい。
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