昔,母の親戚の家に,ばあちゃんがいた。そのばあちゃんのいる家にいつも遊びにいくと,台の上に菓子入れがおいてあった。丸い漆器製の菓子入れで,何処にでもあるものだった。その菓子入れには,いつも入っているお菓子があった。小さいバナナの形をしているお菓子で,食べると程よく甘みが利いていて,意外に美味しかった。私は,そのお菓子が好きで,ばあちゃんの家に行くと,いつもばあちゃん食べていいと聞いた,気のいいばあちゃんは,いつも二つ返事で,いいよと答えてくれた。今考えると,ばあちゃんのおやつだったのに悪かったなと思う。最近,そのお菓子が食べたくなり,あちこちのスーパーに行って探すのだが,見かけなくなった。1年ほど前,市内にあるA・Zで,たまたま見つけた。久しぶりに食べると,懐かしいと感じるとともに,昔の記憶がよみがえってきた。これは,いい所を見つけたと思っていたら,半年もしないうちに店頭から無くなっていた。それから,またそのお菓子が食べられなくなった。たくさんの種類のお菓子が販売されているので,消えていくお菓子が無くなっていくのは,致し方がないのかもしれない。先日,近くにあるハピネスというスーパーで買い物をしていたら,偶然にもそのお菓子が売っていた。その時は,所持金が少なく買う事ができなかったが,お金がある時に行って,少し買いだめておきたいなと思った。
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