先日,近くのスーパーに買い物に行った。自宅近くにあるスーパーなのだが,過当競争に巻き込まれ,キャベツなどの生鮮食品が少し痛んでいるものがあった。こうなると,それを見た客が鮮度が落ちていると判断し,その店に足を運ばなくなってしまう。負の連鎖という言葉があるが,まさにそれなのかもしれない。私たちは,買い物をするとき金額で判断する。限られている給料の中から欲しい物を買うには,それは致し方ない事だと思う。しかし,考え方によっては,安いということは原価がかかっていないということであり,品質や安全性は二の次になっている。最近,ジャガイモやタマネギなどが,異常に小さい物が安い値段で売られている。昔だったら,規格外ということではじかれていた商品が市場に出回っている。価格だけを追求していくと,こうした商品が市場に溢れることに繋がっていくと思う。そんなことをふと考えながら買い物を続けた。それから,歩いて自宅に帰った。距離で言うと1km弱程,短い距離であるものの歩いたことですこぶる気分がよくなった。ただ,この店が無くなってしまうと,そうした体験もできなくなってしまう。欲しい物をいくつか我慢することで,金額では激安店と対等になる。そうすることで,店を存続させることができる。それは,めぐりめぐって自分にも返ってくる(歩いて買い物ができること)ことにも繋がると思う。しかし,個人の力では限界がある。やがてこのスーパーも閉じることになるのではないかと,一抹の不安を感じてしまった。
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