2013年12月25日水曜日

フィギュアスケート

スケートの日本選手権を見た。といっても,途中から見た上に,チャンネルを換えたりして,だらだら見ていた。しかし,妻の「そんなにチャラチャラ換えないで,スケートが見たい。」という言葉で,しばらくじっと見ることになった。その中には,安藤美姫や浅田真央などの選手も出場していた。スケート選手としてはベテランだったが,昨日は調子が良くなかった。二人とも,小さい頃はジャンプを武器に,華々しいデビューだった。その頃は,安藤は確か4回転,浅田はトリプルアクセルと,いとも簡単に成功していた。しかし,ここからがスケート選手の宿命との戦いだった。小さい頃にできていたジャンプは,体が大きくなると,とたんに難しくなる。それは,鳴り物入りでデビューした安藤や浅田についても同じだった。成長し,体が大きくなると,ジャンプが不安定になった。昨日の演技も,まさにそんな感じだった。「失敗しないで欲しい。」と,ドキドキしながら見ているが,やはりジャンプの失敗が何度かあった。演技の方もさることながら,今年はいろいろな選手の去就が話題になった。先ほどの安藤美姫もそうである。昨日は,オリンピック行きをかけての挑戦だった。本人にとっては,現役最後になるかもしれない挑戦だった。印象的だったのは,演技を終えての本人の表情だった。涙を流しながらインタビューに答えていた。また,前日には,男子のフィギュアスケートがあった。高橋大輔は,5位だった。途中,ジャンプを失敗し,指から血を流しながらの演技だった。そして,演技をし終わった後,高橋も涙を流していた。厳しい練習,食事制限,周囲の期待,いろいろな思いが走馬燈のように頭を駆け巡って出た涙だと思う。あれほど強かった選手も,涙を流すのだと思った瞬間,私自身も涙がこぼれてきた。高橋も安藤も,まだ20代である。そう考えると,スポーツ選手の選手としての活躍はとても短いのだなと感じた。華やかなフィギュアスケートだが,その裏には,選手達のいろいろなドラマがあるのだなと思いながら,テレビを見ていた。

0 件のコメント:

コメントを投稿