週末の土曜日だというのに,見たい番組がない。9時台なのに,好みの番組がないのだ。しょうがないので,番組表を見て,どれがいいか探していた。草野さんの不思議発見,仲間由紀恵の島の先生,いろいろあったがどうも見る気が起きなかった。それで,BSの番組表を見て探していたが,地上波でも見たい番組がないのに,BSにあるのかと思いながらさがしていた。いろいろな番組があったが,「みんな元気」という映画が番組表に載っていた。タイトルからして,どうかなと思った。それでも,他に見たい物がなかったので,何となくそのチャンネルを押した。すると,いきなり犬が出てきて,映画の解説をしている。何だばかばかしいと思った。普通なら,チャンネルを切り替えるところだが(実際チャンネルを変えたのだが,またすぐに戻した),どんな物だか分からないで換えるのも何だと思い,しばらく見ることにした。映画が始まった。しばらくすると,ロバートデニーロが画面に現れた。デニーロは,年老いて子供たちが家から巣立ち,妻にも先立たれ,寂しく一人暮らしをしている老人という設定であった。派手な演技もなく,物語は淡々と進んでいった。物語は,年老いたデニーロが,子供たちのそれぞれの家に行き,子供たちと触れ合っていくという物語であった。特に,デニーロ演じる老人が,とてもいい味を出していた。親の子を思う気持ち,またその気持ちに答えようとする子供たち,そうした気持ちが錯綜して,何とも言えない気持ちになった。映画を見終わったとき,涙がぽろぽろこぼれてとまらなかった。これほどすばらしい映画なのに,日本の上映はなかったそうである。商業的にNGだと映画会社が判断したのだろう。まあ,商業的な話はあまり分からないのでここで終わるが,とにかくいい映画なので,機会があったら,ぜひ見てもらいたい。
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