2011年12月17日土曜日
大量消費時代の終焉!
機械化によって,私たちは,様々な物を手にする事ができるようになった。機械によって,大量に生産できるため,安い値段で商品を買う事ができるからだ。しかし,大量生産によって生み出された様々な商品によって,私たちの家の中は,物で溢れかえっている。ゴミ屋敷ではないが,自分が買った物によって,居住スペースが圧迫されつつある。マスコミでは,「不景気だ,不景気だ。」と,壊れたレコードのように吹聴しているが,それは大量生産による弊害の何物でもない。こうなると,物を買いたいという意欲は半減してしまう。近い将来,大量生産による消費社会は,終焉を迎えると思う。それは,単に物が溢れるという弊害だけでなく,私たちの労働力まで奪ってしまう事につながるからである。安い商品を求める事が,人件費を安くし,そのことによって給料も安くなる。企業努力という名目で,価格や生産効率を上げる事はできる。しかし,その事が,物が溢れ,売れなくなるという負の連鎖を生み出している。私たちは,そろそろ自分で自分の首を絞めているそうしたジレンマに陥っている事を,認識する必要があると思う。今ある製品は,もうそろそろ飽和状態にきている。いや,既に飽和状態にある。そのうち,物が売れない時代がやってくる。コストを下げ売る時代は,日本においてはいや世界においても,終焉する時が刻々と迫っている。物が売れなくなったとき,果たして人々は,どのようになるのだろうか。それこそ,貧富の差が激しくなって,年金どころの騒ぎではなくなっていると思う。そうした時代にならないためにも,価格オンリーの見方を変え,物事の本質を見極めた買い物の仕方が求められていると思う。
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